九州で毎日、何を支店長録

食が中心になりがちな、ある支店長の備忘録

顔無き顔、で自分を印象づける

新しい環境になって、前任と同行し引継ぎが始まってあれやこれやと名刺交換でその場をこなす。

着任から半年経っても顔を正確に覚えられてないお客様は、スーツの胸ポケットに着けた社名と名前のバッチをチラ見されて

「あー、お世話になってます」

と言われる。

 

これまでの会社員人生、なかなか顔を覚えてもらってないのは

自分の顔が、いわゆる可も無く、そして不可も無い(自分で言うな)

ふつーの顔だからです。

これは本当につくづく感じます。

顔だけは自分の責任ではないので老いた

今は特に気にもしないが

若い頃はやはり少し悩んだものでした。

いっそ、ゴリラーマンのような顔に

産まれたかった、と思ったことも。

 

最近はお客様の方から

「転勤で新しい方が来てもマスクしとうけんわからんもんね」

と助け船を向けられることも多くなり、

こちらも

「そう言って頂くと助かります。」

と苦笑い

 

よく巷で言われる会話のはじめの話題

「キドニタテカケシ衣食住」

「キ」気候、天気

「ド」道楽(趣味)

「ニ」ニュース

「タ」旅

「テ」テレビ話題

「カ」家族

「ケ」健康

「シ」仕事

「衣」ファッション

「食」グルメ

「住」住まい

 

お客様主催の会合の宴席で円卓を囲んだ時、まだ親しくない社長や専務、経営陣と隣席した、なんてよくあるシチュエーションですが、

ここで「キドニ・・・」を使っても

そんなに会話は続かないし、なかなか

自分の印象をつけることはできませんね。

これは誰もがそれに準じた話題で

切り口を持ちたがるからで、

先方からすると私たちは数多いる取引先の

一人だけであり、特別視されているわけ

ではないのでますます新参なんて印象は

薄くなるのも仕方ない。

円卓では社長の方も、会話を無難で

済ませる楽さ加減がありますが、まぁ

面白みもないと思います。

 

私は営業職ですが、こういう場合、

営業に関する話はお客様から話を振られ

ない限りまずしないことにしてます。

 

その代わり、だいたい3つのことを

常に話題にします。

 

それは、

「労働環境対策」

「設備投資」

「業界外のトピックス」

 

自分が普段から知識を付けておかなければなりませんが

お客様からはほぼ自分のことを覚えて

もらえ、次のアポイントが取りやすく

なります。

そして自社のアピールや営業取組みの

話は2回目に会った時にやります。

 

ふつーの顔に眼鏡、おまけにマスク。

印象を早く付けるためたどり着いた

ささやかなやり方です。

真面目すぎるの会話はアウト。ジョークを挟んでいきましょう