九州で毎日、何を支店長録

食が中心になりがちな、ある支店長の備忘録

稲盛和夫、のドッグイア再読

稲盛和夫氏が亡くなりました。

著書は何冊も読みましたが、自分が課長なりたての頃に読んだ

「心を高める、経営を伸ばす」は

自分の課長時代に大いに意識し、

当時その通りに実践したものでした。

結果、自分が支店長になっても頭に

インプットされて自分の軌道修正や

部下の指導に役立っています。

 

改めて書斎からこの本を引っ張り出した

とき、ドッグイアが幾つも残っていて、

「あの頃、夢中だったな」

とほくそ笑みました。

今回その箇所をピックアップし、

感謝の言葉に変えます。

 

著「心を高める、経営を伸ばす」から引用マイドッグイア・ピックアップ 「ひとつのことに打ち込む」 ・広く浅く知ることは、何も知らないことと同じなのです。  深くひとつのことを探究することによって、すべてのことに通じていくのです。 「筋を通す」 ・判断基準の根源をたどれば、道理とか倫理、つまり人として正しいものは何か、  という原理原則であるはずです。 ・筋が通るということは、単に倫理的に矛盾がないということではなく、  人として取るべき道に照らし合わせて、不都合がないということなのです。 「魂を込めて語りかける」 ・一生懸命、なんとか相手に分かってほしいよいう思いを込めて、  心の底から発した言葉は、単なる言葉のための言葉よりも訴える力が強く  聞き手の感動を呼び起こすはずです。 「自らによりどころを求める」 ・真の無頼性とは頼らないことです。つまり世間はこういうものだよとか、  ものわかりがいいことを言って、大勢に妥協することではありません。 ・頼らないということは自由ということなのです。他に頼るのではなく  自分に頼るのです。 ・自らによりどころを求めることによって、真の創造というものができるのです。 「無私の心が人を動かす」 ・人を動かす原動力は、ただ一つ公平無私ということです。無私というのは  自分の利益を図る心がないということです。あるいは、自分の好みや情実で  判断をしないということです。 「自己犠牲が信頼をもたらす」 ★リーダーは、自己犠牲を払う勇気をもっていなければなりません。 ★リーダーの自己犠牲を払う‘勇気‘なくして、職場の改革、改善などできるはずが  ありません 「大善をもって導く」 ・大善と小善ということばがあります ・小善は大悪に似たり、と言います。つまり短絡的に良かれとすることが  本人にとって本当にいいことなのかどうか、リーダーは、部下への真の愛情を  見極めなければなりません。 「謙虚な姿勢を持つ」 ・相手があって、自己が存在する、あるいは全体の一部として自己を認識する  という、日本古来からの考え方があります。このような相対的な立場で、  ものごとを認識することによってのみ、集団の融和と平和は保たれ、協調を  図ることができるのです。 「判断のものさしを備える」 ・判断をするということは、問題を自分の中の‘ものさし‘と照らし合わせて  決めるということです ・しかし中には、ものさしを持ち合わせていない人を見受けます。自分の尺度が  ないために、世間の常識や先例、他人の助言に自らの判断を委ねてしまっている  のです。 ・人生は、ひとつひとつの判断の集積で成り立っています。正しい判断が  なされていれば、素晴らしい人生を送ることができるでしょう。そのためには  ものさしとなるべき哲学を持たねばなりません 「目に見える目標を設定する」 ・年間の目標を立てるときには、達成せんがための萎縮したものより、達成できな  くとも、願望から発した高い目標を掲げるべきだと私は考えています。  ・目標を達成するためには、全員が目標を共有化しなければなりません。 ・組織の最小単位にまでも目標を細分化することが必要です ・空間的にも、時間的にも、全員に‘見える‘目標でなければなりません

 

ご冥福をお祈りします。

心で生き続け