九州で毎日、何を支店長録

食が中心になりがちな、ある支店長の備忘録

【福岡市】舞鶴で、天ぷらを食す

この日のシチュエーション

◆散歩がてら会社から少し歩いて昼めしの店を探してた時、30年以上前に行ってた天ぷら屋が健在で、入店◆

 

>店名:天安
>場所:福岡県福岡市舞鶴3丁目1-1
>専門:天ぷら
>予算:松1,300円 竹1,000円

>懐かし感動度:★★★★×3

 

若い頃の給料なんて本当に安月給で、

1人暮らしで家賃払ったらどうやって1ヶ月

過ごしていこうかを考えていた。

 

良くあるドラマのように、給料日には奮発して!

と、昼飯を豪華にしたものだ。

その頃の豪華リストに入っていたのが、

この「天安」

 

入店するまでのほんの数秒の間に

頭を駆け巡る。

確かあの頃の大将は70歳前後で

白髪だった記憶。

30年以上だともう亡くなっているか・・・

と思いを巡らせ入る。

 

この狭さ。カウンター5人くらい

右端の席が自分のお気に入りだった。

座敷もこの狭さが落ち着いたっけ。

「いらっしゃい」

調理場を見ると白髪の大将がいた。

年の頃は昔と同じくらいだが、

二代目が継いだんだとわかった。

 

カウンターは一杯で常連さんばかり。

入ってすぐの座敷に腰掛け、

「松」を注文。

 

聞くに、先代は88歳で亡くなり、

今年が17回忌。つまりは当年105歳。

ということは私が通っていた頃は

70歳を超えていたということか。

二代目が73歳なので何か自分が

タイムトリップしたような感じがした。

店も大将の風貌も変わらず、

自分だけが年を取ってこの空間に

佇んでいるような妙な居心地を味わえた。

 

また月に1回くらいは行こうと思う。

お勘定をして店を出た時、常連ではなく

まったくの一見さんの自分が嬉しかった。

なじみ客を大事にする店だから味がぶれることない