九州で毎日、何を支店長録

食が中心になりがちな、ある支店長の備忘録

【福岡市】ホテルのコースは手間を見られている

【この日のシチュエーション】

◆お客様の懇親パーティに出席。ここでの食事は30年ぶり◆

 

>店名:西鉄ソラリアホテル
>場所:福岡市中央区天神2丁目2-43

>専門:結婚式、披露宴、レストラン等

>予算:15,000円

>料理提供のこだわり:★★★★

 

福岡ビッグバン、という文字を地下鉄構内や街中で目にする。

福岡に戻る前に、天神コアやビブレ21、戻ってきた昨年4月にイムズとどんどん解体され新しい街になっていく。

会社で言う所の定年退職だ。

30年以上前に入社した新入社員は時期が来ればお払い箱となる。

若者達はこの福岡が好きで他県からもたくさん集まってくる。

だから少しでも土地があればすぐ1Kのマンションが建つ。

福岡ほど入り組んだ土地のマンション化はないのではないか。

 

西鉄ソラリアホテルは確か昭和の最後くらいに出来た記憶。

その土地にはスポーツセンターがあり、センターシネマがあった。

中学生の頃は良く天神ぶらぶら(天ブラ)しに行っていたが、なくなると聞いたときは結構寂しかったのを記憶している。

そしてその跡地にできたソラリアプラザは大人の世界、ソラリアホテルは結婚式場のトレンドだった。

 

ホテルが出来た頃、そのホテルで高校時代の同級生同士が結婚し披露宴に呼ばれたときは私は横浜で働いていたが新郎新婦ともに仲が良かったので出席した。

その時以来のホテル料理を頂いた。

 

今、仕事がら九州管内のホテルで食事をする機会が増えたが同じ会費でも味もピンキリ。正直ハズレもある。

そういう比較ではソラリアホテルの料理は

久しぶりに美味しいフレンチのコースだった。

 

季節的にサワラは出ると予想できるが、

最近のトレンドなのか、タタキで出され野菜とのミルフィーユになっていた。

 

3品目にクラムチャウダーが出たが、温かいものはギリギリまで温かくテーブルにスープを持参して注ぐ提供方法。

どのホテルも100名以上の客数であれば

スタッフにはかなりの手間がかかるのでどのホテルも、厨房で注がれたスープが運ばれるのが常。

中にはスプーンで口にした時点で既にぬるくなっているホテルもある。

ソラリアホテルは提供の方法としては基本であるこの面倒さをきちんと実施している。見る人は見るポイントだ。

海鮮とトマトのブルギニオンは、一時期流行ったカルタファタ包み。

カルタファタは仕込みは面倒くさいが、食べた後のお皿も汚れないしホテルには未だに根強い人気。

味もしっかり魚介の出汁が出て美味しかった。

 

昼はバイキングのランチがあるみたいなので今度は部下達にごちそうしてあげよう。

 

最初にクリームソースの上に乗ったトラフグの白子の炙りが出たが、イタリアンのコースとの違いはこういう表現力かなと思った