九州で毎日、何を支店長録

食が中心になりがちな、ある支店長の備忘録

【山口県】下関で歴史とふく料理を堪能

【この日のシチュエーション】

◆取引先会合で河豚のコースを歴史深い老舗旅館で◆

 

>店名:春帆楼
>場所:山口県下関市阿弥陀寺町4-2
>専門:旅館、河豚料理
>予算:10,000円~

>重厚度:★★★★

 

「ふく」と「ふぐ」

濁るか濁らないか、ということについては

個人的には気にしてもなく、

呼びたいように呼べば良いと思っていたが

会食のテーブルでそういう会話になった。

自分がうっすら知っていたのは、

西日本以西の年配の人たちや

水産関係の人は

濁らない「ふく」と呼んでいるとか、

ふぐは毒を持つ魚なので

「福」とかけて「ふく」と

呼ぶようになった、くらいか。

 

この日に行った老舗料理屋

「春帆楼」シュンパンロウは

伊藤博文が屋号の名付けとふく料理

公許第一号を認定した店。

そこが「ふく」と呼んでいるなら

「ふく」だろう、

と最終的には答えを落ち着かせ、

皆で笑った。

 

春帆楼の前には日新講和記念館があり、

中に案内され歴史にも触れた。

日清戦争が終わった後、

伊藤博文と李鴻章が日清修好条規を

交わした場所、

日本側が海側に背を向け座り、

中国側からすると伊藤博文のバックに

海が見える席次。

海には戦艦が多数横切る景色が映り、

交渉を少しでも有利に見せるために

日本が威圧を与える演出をしたという。

 

ふくは食感を楽しむ。

柔らかさとコリ感のバランスを

包丁を入れたら厚さで表現する。

さすが老舗、鮮度良好、身に潤いがあり

充分堪能できた。

 

会席全19品、ふく三昧。ふくのたたきは初めて食べたな